かわぐ

グレイテスト・ショーマンのかわぐのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.6
19世紀に活躍した興行師、P・T・バーナムの成功を描くミュージカル映画。
導入から楽しい音楽。冒頭に持って来られるとぐっと惹きつけられ、曲の引きで不安にさせる感じがさらに惹かれる。貧しい男の子と裕福な女の子の恋愛がたった一曲で幸せになってしまった時にはもう大団円を迎えるのかと思った。ここまでで映画一本取れそう。事業がうまくいかずに試行錯誤を繰り返す感じは好きだな。なにかを達成するためには計画よりもフィードバックと改善が大切。奇人変人を買い集めショーにする。今まで世間から爪弾きにされてきた奴らが一躍スター。しかしこんなところではバーナムの野望はとまらない。新しいパートナーを見つけてさらなる事業拡大を狙う。
ザックエフロンが最高にいいやつ!こいつはどこまでいってもいいやつ。若くして成功し上流階級に属し仕事もできる。それでもなおみなのために注力する。復興を目指すときにバーナムに言ったセリフが忘れられない。「私はすべてを失った。残ったとは愛と友達とやりがいのある仕事だけだ」あの状況でこんなかっこいいこと言える!?こいつにはついていこうと思う。バーナムも時折嫌なやつになるのだけど幼少時代の不遇が原因なので同情の余地がある。義理の親に恥をかかせサーカスのみなを締め出し新しい事業に乗り出そうとする。流れからして観客目線からすれば確実に失敗するのが展開なのでみてられない。それでも失敗から学びみなに助けられてカムバックするところはかっこいいし爽快。サーカスのみなも成長していく。これまで世間から隠れて生きてきたのにバーナムに焚きつけられて人気もの。しかし今度はバーナムに煙たがれる。ここからの奮起が盛り上がる。サーカスでの成功体験が彼らを強くしたのだ。いろいろひっくるめて最高のミュージカル映画だった。
かわぐ

かわぐ