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グレイテスト・ショーマンのこよりのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.3
見終わった後に爽快な気分になる映画。
グレイテストショーマンの話であり、この映画自体がグレイテストなショー。
完成度がすごい。

1つ勘違いしていたのが、この映画の監督がラ・ラ・ランドの映画の監督と同じ監督であるということ。
監督は別の人で、ラ・ラ・ランドで楽曲を作詞した2人が率いるチームがこの映画の楽曲も担当しているというだけで、脚本や演出等は全く別なので、ストーリーや構成で2つの映画を比較するのは、少し違うかもしれない。
だけど、共通するスタッフがいるという情報で鑑賞してしまったので、この映画とラ・ラ・ランドを比べながらの鑑賞になってしまった。

ストーリーは、バーナムと言う実在した人物をモデルにしていて、
バーナムは世界で初(といっても過言でないほど)のサーカス創始者。
バーナムは貧しい生まれだったが、宣伝とプロモーションを得意とする才能があり、
銀行に借金をして奇妙な工芸品などを集めた博物館を始める。
しかし博物館の評判はさっぱりで、
バーナムは代わりに奇人変人を集めたショービジネスを始める。

最初からペースが落ちることなく、歌でストーリーを進めていって、映画自体がかなり短く感じる。
ミュージカル映画はたまに冗長な部分がある映画もあるけど、この映画は一気にスカッと見れてしまった。

ストーリー自体は、起承転結がはっきりとしていて、ありがちなもの。
(ただ途中で歌手が登場するところなんかはバーナムの人柄や感情がかなり出てて良かった。)
「良い事はいつまでも続かないというのは当たり前で、悪いこともあるけど最後はハッピー」というような感じで、
かなり見やすいものになっている。
ヒュー・ジャックマンも自分の娘に自分の歌声を褒められたという経験を語っていて、その通りで大人から子供まで見やすい映画になっているなと思った。
そういう意味でディズニー映画が好きな人は、好きになれる映画かもしれない。

ラ・ラ・ランドと比べると、ラ・ラ・ランドは大人向けの映画。
ストーリーというよりも、心の動きを重視しているので、心の機微を感じながら、
見終わった後にいろいろ考えるというのが、大人向け感を出しているのかなぁと思った。
グレイテストショーマンは単純に楽曲を楽しみ勇気をもらう映画で、見終わった時点で良くも悪くも完結している。

完結しているのと、すっと見れてしまうので時間が短く感じて、少しだけ物足りなさを感じた。楽しいショーが終わってしまったかのような、少し寂しい感じがあった。

あくまでラ・ラ・ランドと比べてだけど、
スルメ感は薄いので、気軽に見れるし、
かといってもう1回劇場で見てもいいなと思えるので、
音や映像の圧倒的な美しさを体感するためにも、
劇場で上映中はぜひ劇場で見て欲しい。
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