金儲けのことばかり考えて人のことは全く考えてないクズ野郎でも、ヒュー・ジャックマンが演じるとあら不思議、金儲けのことばかり考えて人のことは全く考えてない「爽やか」クズ野郎になりました。
現代の眼から見ると、倫理的にアウトに等しい話をどう料理するのか気になっていたのだけど、「モラルの話には一切突っ込まないで、ショーに徹する」というバーナム本人の在り方をそのまま映画としての在り方に起用しており、その清々しいまでの開き直りに「いいのか、それで」と思いつつも、ヒュー・ジャックマンのどんなクズ野郎でも６割ぐらいクリーンする人間力の高さに魅了されてしまったとこもあったのか、かなり楽しんでしまった。
VFXアーティスト出身の監督らしい華麗な歌と踊りと美術と衣装の大スペクタクル。撮影（シェーマス・マッカーヴェイ、追加撮影にはフェドン・パパマイケルも）も素晴らしい。これは大ヒットするのも納得。
