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アサシン クリードの豚のレビュー・感想・評価

アサシン クリード(2016年製作の映画)
2.4
世界的に人気を誇るステルスアクションゲームの実写化作品。
元々コンセプト的にも非常に映画と親和性が高く、いくらでも映画化できる作りだったので、実写化されると聞いたときはさほど驚きはなかった。
何より最大の気持ちよさであるフリーランニングアクションは、映画内でも大きな目玉であり実際にクオリティは抜群。
ただし相反するようにストーリーの唐突さ、行き当たりばったり感が凄まじく、コンセプトが物語に追いつかなかったのかはたまたその逆かは分からないが、とにかく面白いと感じる瞬間と退屈に感じる瞬間の温度差が激しい。

UBI屈指の"厨二"作品だけあって世界観は抜群に良く、衣装や小物含めかなり忠実に原作を再現したリアル感に胸が躍ったものの、肝心要の潜入ミッションシーンがかなり少なく、個人的にはここをもっと大々的にやって欲しかった。
正直主人公と施設云々の話を最後のどんでん返し的な使い方にしても良かったんじゃないかな、とも思うが、その辺りはUBIが作品イメージを保つために複雑性を持たせた……のかも知れない。

アクションはCGなしのスタントマンだけあって、非常に迫力があり楽しいです。
とくに原作派からすれば一番のカタルシスともいえるイーグルダイブもきっちり再現されていて良かったです(ぜひ藁の上に着地して欲しかったけど、さすがに生身じゃ無理か……)。
ただし物語が非常に分かりづらく、また人物描写がお世辞にも丁寧とはいえないので、誰が何をして、どうしたいのかという意図が読み取りづらいです。
突拍子もない展開が多いため記憶に残る部分のほうが少ないかも知れません。
内容とは直接関係ないですが、エンドクレジットが長すぎて本当にしんどかったです。

もう1か月以上前に観た作品なので、正直内容をほとんど忘れかけてしまっている……。
でもパルクールは最高。
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