奥ノなる

ネオン・デーモンの奥ノなるのネタバレレビュー・内容・結末

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

なんでこの映画を何回も観てしまうんだろう。

この映画ほんと観る人を選びますよね。
自分も初見時は「なんじゃこれ」という感想でした。

お話の内容は美への執着というか、まさしくネオンを浴びたいモデル達がデーモンのようになっちゃう(美しさを手に入れたいがために美しい主人公を食べちゃう)話でしたね。あのメイクの女性は食べたいくらい好きになったとかですかね?
彼女に関してはラストの股から大量出血する理由とかも謎な所が多いですね。
主人公を食べちゃったモデル2人のうち1人は整形していて、そのせいなのか主人公のありのままの美しさに拒否反応を起こして目玉を吐き出して(丸呑みにしてたんかい)死んでしまう。
整形してなかったもう1人はその目玉も食べてさらに美しくなるわと言わんばかりに歩いていく...
という、まあなんじゃこれはとなる話ですよね。

でも映像美というか演出が所々で刺さるんですよねー
ラスト近くで主人公がお屋敷のプールの飛び込み台に立って自分語りをするシーンがあるじゃないですか
あの時の主人公側が青く暗くて、遠くにビル群がキラキラ輝いているカットが本当に好きなんですよね。これはただのフェチなんですけど(遠くのビル群フェチとでもいいますか)

あと整形してない方のモデル役のアビー・リー・カーショウさんが良いんですよねー。(MAD MAX怒りのデスロードで花嫁役やってた方ですね)
元々モデルさんでスタイルが良すぎて合う役がないと言われたとかなんとか

でも主人公と一緒にオーディションを受ける時は自信無さげでなんか顔色も悪くてちゃんと「これは落ちるなこの人」って思わせる雰囲気なんですよ。
でも主人公を食べてからはオーラ全開でまさに「美を取り込んだんだ」とハッとさせてくれるんです。
最後の歩いてく所の後ろ姿が「脚なが!」とびっくりしました。

まあ途中のファッションショーのシーンとか目に優しくない演出やら完全に人を選ぶ映画ではあります。でも自分はなぜか何度も観ちゃう。
そういう映画ってありますよね。
奥ノなる

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