あでゆ

ネオン・デーモンのあでゆのレビュー・感想・評価

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
2.6
16歳の美しい少女ジェシーは、ジョージアの片田舎からロサンゼルスに出てきたばかり。彼女はインターネットで知り合いになったカメラマンを目指しているディーンが撮影してくれた写真を手に、モデル事務所に足を運ぶ。そしてオーナーのロバータは、彼女の才能を見抜き、即座に契約する。

主にシンメトリックな画作りの映像、サイケな音楽、美術、どれをとってもすべてのカットが完膚なきまでに美しい。なによりエル・ファニングが最高に美しい。
作り物の美しさはすぐにばれる。結局天然物のエルファニングが最強なんだということをはっきりと示す作品。そして本当に美しいものを前にして恨みと愛情と性欲が入り混じると、人は人を食べてしまう。

エル・ファニング演じるジェシーはキリストっぽくもあり、信仰のあまり食べられてしまい、そこからの復活(吐き戻し)、からの伝播など、かなり宗教的諸相が見られるような気がしてならなかった。
ちょうど折り返し地点、最初のショーでの未知との遭遇によって、一気に垢抜けるエルファニングちゃんはまさに天啓を得た預言者そのもの。
青からネオンピンクへの背景色の転換、表情がガラッと変わる点が淫靡でとても引き込まれた。

正直あんまり垢抜けない顔が好きなので、エル・ファニングに関してはメイク前のほうが美しいとさえ思えた。あとおっぱいなさ過ぎて最高。
モデルの人はみんな顔が四角いというか、立派なエラをお持ちなんだけど、海外的にはそれが美しいのだろうか。

話運びそのものは結構鈍重で退屈で、オチも読めてしまったので評価が難しい。
ジェシー自体の人間性よりも、それを取り巻く人間の物語なんだよなこれ。
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