エンドレスエンド安藤

スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号のエンドレスエンド安藤のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

全体的に仮面ライダーの映画はどうかしてる作品が多いがこの映画は特にどうかしてる。

まず、歴史が改編されてショッカーの支配する世界になり、仮面ライダーは正義の仮面ライダーと、ショッカーに洗脳された悪の仮面ライダーに分かれていて、悪の仮面ライダーはショッカーの手先として人々を弾圧する存在になっているという世界観。

そんな世界の中でメインのドライブ組の特状課の面々はみんな正義の心を持っていたり取り戻したりしていくのだが、現八だけはずっと悪いやつのままという扱いなのが可哀想で酷い。あと課長は現八に殺害されてお亡くなりになってしまうのも酷い。

その後、満を持して登場する橘さん。ブレイド組の4人は正義と悪に分かれて戦っている……と思いきや実はそれは演技で、全員仲良く悪のライダーだったというオチ。騙し討ちをしてくるのが最高に面白くて酷い。
でもまあ本編では離れ離れになっちゃったけど、ここではみんな仲良しだからこれはこれで良いか……と思いきや、どうやらメンバー内に序列があるらしく、レンゲルに他のみんながヘコヘコしてたりするので仲が良いわけでもなさそうなのがまたツラくて酷い。
そんな感じなのに4人ともオリジナル俳優さんが声を当ててくれてるのがまた面白くて酷い。

まあでも何より酷いのは剛が死ぬこと。
他の死んだ人とかは生き返ってるのに、剛だけなんか死にっぱなし……そして剛の死を良かった話風に締め括る侑斗と進ノ介と霧子。
おいおいなんだこの空気は?と思ってるとまさかのそのまま死にっぱなしで映画が終わるのが酷い。

剛の死に関するエピソードが回収される続編はVシネマ(劇場公開ではない作品)という扱いなので、3号は見たけど4号は見てないという人も多いはずで、映画の剛は死にっぱなしになってる人も多そうなのがまた酷い。
ちなみに仮面ライダー4号も酷い作品なのでとてもおすすめ。

こんな感じで各種ぶっ飛び具合がすごくてかなり好きなライダー映画だ。

なお、及川光博氏演じる仮面ライダー3号はめちゃくちゃかっこいい(執拗に羽が舞うのも面白い)し、終盤のクライマックスである仮面ライダーグランプリのシーンなどは普通に面白いしかっこいいのでそこもおすすめポイント。