蛇々舞

クラウンの蛇々舞のレビュー・感想・評価

クラウン(2014年製作の映画)
2.0
ホラー大嫌いマンな俺が、勇気を振り絞って観た。

というのも製作に至ったエピソードが興味深かったからなんですが、まぁ、自分を誉めてあげたいよね。
けっこう痛々しい感じのシーンが多くて、身悶えしながら鑑賞しやした。

生粋のホラーファンがどう思うかは、知らない。

着想は面白い。
来なくなったレンタルピエロの代わりに、一家の父親が偶然に見つけたピエロのコスチュームを纏って、息子の誕生日を盛り上げる。
だが、その後、衣装を脱ごうと思っても脱げない。
実はピエロの衣装と見えたのは悪魔の皮と髪だったのだ。
間もなくコスチュームは主人公と一体化を始め、彼の体は、悪魔のそれへと変貌していく……。

ただの布とカツラと思ったのが実は……という展開や、次第に体に変調をきたしていく描写などは面白かった。
クリーチャーのデザインも、もはやピエロでもなんでもない気はしつつも、人間が変態したもの、という感じが出ていて面白い。

でもまぁ、そんくらい。
理不尽に巻き込まれた主人公一家がひたすら可哀想なだけの話で、表現も怖いっつーよりは、痛い。
たしかに目は背けたくなるんだけど、それってホラーなのか?
詳しくないので、わかんないな。

なんにせよ、登場人物らがただただ哀れで「可哀想に」で終わってしまう。
テーマも不明で、スリルを味わってハイ御仕舞い、って印象。

うーん、イマイチ。
あんまり収穫はありませんでした。

この監督がスパイダーマン・ホームカミングを撮るとは……いやあ判らんね
蛇々舞

蛇々舞