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群青色の、とおり道のchiyoのレビュー・感想・評価

群青色の、とおり道(2015年製作の映画)
3.0
2015/8/31
真山演じる桐山漣の、居心地の悪そうな今にも泣き出しそうな表情が、10年ぶりに故郷に帰ってきたという設定にピッタリ。特に、再会時の家族は勿論、学生時代の友人たちとの温度差は、とてもよく分かるもの。そして、彼の表情を曇らせる、もうひとつの理由。それは、父親の病気を家族に告知すること。身近な家族には言えない、でも遠く離れた息子になら言えるという、父親の心境は分からなくもない。ただ、全体的には綺麗に纏めすぎで、10年前に別れた恋人が今でも真山を想っているのは出来すぎだし、家業の危機も取って付けた感が。後者に関しては、息子には奔放を解き、高校生の娘には経理を担当させる母親の気が知れない。さらに真山は、音楽はどこででも出来る、と故郷に残るのか?何はともあれ、ご当地映画ならではのねぷた祭りを見れたのが嬉しいし、杉野希妃の「はい、ぶぶー」が可愛すぎた。
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