空気が澄んで嘘のようにクリアな星空を背景に
石器の矢尻のように尖った山頂と
小さな光の粒のような人
非現実的すぎて嘘のようにさえ見えてしまう映像。
でも確かにたった三人でこの冗談じみた山に挑戦しているのです。
映画はとしてはドキュメントということもあり、
監督兼三人の登山者のうちの1人のジミーが撮った登山風景と
途中のキャンプ状況と
後で撮ったそれぞれのコメントと
割とあっさりしたものだけど、
それがとても面白い。
登山家って寡黙なイメージがあったけど、
ジョークを言い合ったりして意外とよく喋る。
一歩間違えたら死ぬ過酷な状況でよく笑えるなと思うけど、
もしかしたら自分の置かれている状況をすこしでも軽く笑い飛ばそうという気持ちがそうさせているのかも。
人の到達を拒むかのような険しい山に
肉体と精神を極限まで使って挑む姿を見ていると
人間って凄いなと思う。
2019.12.14鑑賞
