いつもこう言う映像を観ていると山に登る人も凄いけどそれを撮ってる人も凄いなあと思ってしまうし、いったいどうやって撮っているんだろうと気になってしまう。
このドキュメンタリー映画はメルー峰の頭頂にチャレンジしているメンバーのお一人ジミーチンさんが監督なのですね。フォトグラファーであり、映像作家でもあり、もちろんクライマーでもあり。
生きているうちで自分は絶対に見る事のできない風景、今の時代だからこそこうやって映像作品として観ることができる。それだけなら美しい絶景映像だけれどもこのドキュメンタリーはチームのメンバーそれぞれの歩んで来た奇跡や、怪我をしたり、雪崩に巻き込まれたり、仲間を失ったりの経験や心のうちの葛藤などが描かれている。
この過酷なクライミングには体力や山に対する情熱も大切だけれども状況を冷静に見る判断力も大切なんだなと思った。それってあらゆる事に共通することかもしれない。しかし死と隣り合わせの状況だからこそより大切なのだろう。
「フリーソロ」も是非とも観てみたい。
しかしとにかく切り立った岸壁の山メルーの迫力と美しさには圧倒される。
