ゾンビ映画、ホラー映画と言うよりはヒューマンドラマの要素が強いです。
評価が低いのは《シュワルツェネッガーのゾンビ映画》=《ゾンビとの壮絶なバトル》と思って観る方が多いせいだと思います。
ゾンビと戦うホラーアクションと思って観てしまって「思ってたのと違った、面白くなかった」となってしまったのではないでしょうか。
シュワルツェネッガーと言えば、人並外れた強さで派手な格闘を繰り広げるイメージですか、この映画では(人並みとは言いませんが)ちょっと頑張ってゾンビを倒すくらいです。
親子愛を描いた映画だと思って観れば割と楽しめる映画だと思います。
↓あらすじ
感染すると徐々にゾンビ化してしまう腐歩病ウイルスが発生した。
ある日、アメリカの田舎町に住む一家の娘マギーがウイルスに感染してしまい、政府が実施する隔離対策により隔離所へと収容される。
まだゾンビ化まで猶予のあったマギーは、父親のウェイドによって医師の許可を受け一時帰宅が許され、その兆候が現れるまでの数週間を家族と共に過ごす事になった。
徐々に人ではなくなっていく娘に自分は何をしてやれるのか?どうするべきなのか?ウェイドに最後の決断の時が迫っていた、、、
↓個人的な感想が長くなったので、読みたい方だけどうぞ
ホラー映画、ゾンビ映画との分類、それが評価の低さの要因の一つだと思う。
ホラーと聞けば身も凍るような怖ろしいものを、ゾンビと聞けば大量のゾンビと人間との死闘を想像する人が多いだろう。
主演がシュワルツェネッガーとなれば尚の事だ。
だが、観てみればゾンビらしいゾンビは数体しか出て来ない上に、期待していたシュワルツェネッガーのアクションも無いに等しい。
肩すかしを食らった人は厳しい評価を下すだろう。
しかし、この映画はウイルスに感染し自分の変化に不安と恐怖を感じながら葛藤する娘と、いずれゾンビになってしまうと分かっていても最後の その時まで守ろうとする父親との親子愛を描いた映画なのだ。
これが腐歩病ウイルスではなく別の病気であれば間違った期待を持ったが為の低評価を受ける事は無かっただろうが、感染してからゾンビになるまでに数週間かかるという設定は新しいし、腐歩病ウイルスだからこそ単に死ぬのではなく人間ではなくなってしまうが故の苦悩や葛藤を描けたとも思う。
私はホラーアクションだと思って観ていて途中から違うと気付いたが割と楽しめたし、やっぱりシュワルツェネッガーは【強くて優しい父親役】が似合うと思う。
ラスト前のマギーがウェイドの額にキスするシーンは切なかった。