かりんちゃんのウマ

ブルックリンのかりんちゃんのウマのネタバレレビュー・内容・結末

ブルックリン(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

とても良い映画だった
奇想天外、波乱万丈とは遠い内容で、特別な出来事が起こるわけでもなく、きっとよくある話なんだけど、感情描写がポイントごとにきちんと描かれていて本当に良い映画でした。

狭い世界からいろんな多様な価値観がある広い世界へ行く高揚感、
広すぎて自分の居場所が無い寂しさ、
新しい場所で自分がどんどん生まれる瞬間の喜び、
故郷へ帰った時の戸惑いと懐かしさ、

変わらない自分の本質と環境の変化から生まれた新しい自分との出会いは、いつも新鮮だけども懐かしい原点に帰れる感触があります。

主人公が「姉さんと知らない人と結婚した」と墓前でつぶやくシーンは特に沁みました。



予想以上によい映画で、殴り書きみたいな感想になってしまったけど、これだけはまちがいない!

「君は勉強する時間に寝る時間も忙しいだろ?だからせめて送りたい。一緒に帰りたいんだ!」


これは堕ちる!
間違いなく堕ちるでしょ!!

地味な男の子が突然、かわいい目、チャーミングな人物に見えてくるこの不思議よ!
男女はともに素直さが大切だと身に染みた。