クラゲ男爵

ゴースト・イン・ザ・シェルのクラゲ男爵のレビュー・感想・評価

2.5
●予告が出て、世間的には好評だった時に『いや、ダメでしょ』と思っていたけど、個人的には予想通りの結果に。理由は『原作をなぞる事ことしか考えていない作品は、絶対に原作を超えることは出来ない』から。この監督は原作(しかもアニメ)を好き過ぎて、(少なくても私が)求めていた『ハリウッド資本による過剰なイマジネーション』がほとんど感じられなかった。特にAT関連の表現があまりにも古い。
●そして脚本の拙さ。事故に巻き込まれ、初の全身義体となった設定エピソードはアニメ版にもあったが(ちなみに本作の容疑者は『クゼ』、テレビシリーズ第2弾の中心人物)その設定に物語の全てを絡ませてくるダサさは『私が世界の救世主になる』というセカイ系と同じくらいだと思う。そういうのとは対極にある作品のはずなのに。
●どちらかというとハリウッドというよりもヨーロッパで作られた作品という印象。世界は歪なほど狭く、110億かけた予算はどこに消えたのか?
クラゲ男爵

クラゲ男爵