ファッキンクソ野郎

ゴースト・イン・ザ・シェルのファッキンクソ野郎のレビュー・感想・評価

3.6
情報の並列化による自我の崩壊とか、義体と肉体と精神の繋がりとか、攻殻機動隊はテーマが結構いっぱいあって、その中でもこの映画は義体化とゴーストをテーマとして作られていると思う。なかなかわかりやすいテーマで、コアなファン向けというよりはキャッチーな映画になっていると思う。うやむやにせずに解答も最後にちゃんと出している。しかし、その解答は結構普通だったのが少し残念だというのが私の感想だ。サイバー世界についても悪くはないが少しスタイリッシュというかお洒落というか、俺はもう少しギラギラとして汚いサイバーパンク世界が好きだ。

まあ原作に沿った別作品としてみたほうが楽しめるだろう。実際荒巻課長はただのたけしだった。だが、面白いのはたけしとサイバーパンクは相性がいいようで、たけしがとにかくかっこよかった。後はトグサが敵を返り討ちにするシーンもかっこいい。実質たけし映画。いろいろ不満を言っているが俺は楽しめた。