つるみん

プティ・カンカンのつるみんのレビュー・感想・評価

プティ・カンカン(2014年製作の映画)
3.5
【悪魔はこの中にいる】

北フランスの海岸沿いの村に住む悪ガキ、プティ・カンカンとその仲間たちは、洞窟から牛の遺体が引き出される現場を目撃。しかもその牛の腹からバラバラに切断された女性の遺体が。同じような事件が立て続けに起こり…。

205分。正直長い作品だが、どうやらこれは4話のドラマを1本の映画として纏めた作品らしい。全く違和感なく、ストーリーが繋がっている為、映画版としての編集能力は非常に高い。TVドラマでは使用されなかったシネマスコープ・サイズで撮影されたらしく、ドラマ版が好きだったファンからすれば絶対に見逃せない一作となったであろう。

ジャンルでいったら、サスペンスよりコメディより。緩い感じの雰囲気で終始進んでいくので、あのシュールさがハマる人にはハマると思う。憲兵隊の眉毛の動き。歯がない相棒。お爺ちゃんの皿の投げ方。カーアクション等々、癖の強いお笑いが散りばめられているが、205分はさすがに長い。なぜ映画版として出したのかが分からない。ストーリー自体は嫌いではないので、これをドラマ版で観たかったというのが正直なところ。

出演者がほとんど素人というのは凄い。
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