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アンフレンデッドのJIZEのレビュー・感想・評価

アンフレンデッド(2015年製作の映画)
1.2
SNS上に投稿された動画を苦に自ら命を絶った女性ローラ・バーンズの死から1年後を舞台にPC画面上でSkypeの仲間が怪死を遂げていく不可解な真実に迫ったワンシチュエーション物低予算ホラー映画。

全編はPC画面比率で徹底され何かが起こる度に画面が暗転し叫び声が鳴り響く連続には正直眠気を催してしまう。また主人公グループ(善側)が一方的にやられる系なため機転がゼロで敵を打ち負かすカタルシスも皆無。終始動向が酷かったように思える。

開幕,ユニバーサルのロゴがバグ音で被さり不穏な世界観がデフォルメされる演出は良い。ただ,それ以降のPC画面を通じた程度の低い会話劇,本筋と無関係な人間模様,敵側が実は…な事実に対し善側に肩入れできる余地が一切与えられない奥行きの無さなど作品のサイド性(豊かさ)は無論感じ取れず"罪は永久に消えない"事に対し単に警鐘を呼び掛ける浅い映画としか最終的には受け取れなかった…。

最後の最後で結局自殺に手を掛けたのはローラ・バーンズ自身なのだから主人公サイドに何か救済要素(あるいは生還)を描かないと。勧善懲悪な凶悪の敵が超人スペックを駆使し軽々と苛めに加担した者を薙ぎ倒す映画に需要はあるんだろうか。。。

こういう映画は恐らく予告で得た映像(入口)から全く別の出口へ帰される手順の描き込みが明暗を決める作品だと思うのだが残念な事に成り行きがすべて最初から最後まで予定調和だったため唖然以外の感情が思い浮かばず一生観ないであろう駄作でした。最後にゆいいつ序盤で主人公の恋人がSkypeを通じ冗談で主人公へ包丁を突き付けた報いが終盤で残酷にくだされ円環構造で繋がる構成だけは唸った。結果,雑魚映画でした。暇でもお勧めできない。
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