「パラノーマル・アクティビティ」シリーズを手掛けたジェイソン・ブラムが新たな恐怖を生み出した新感覚ホラー『アンフレンデッド』それはパソコンのモニターだけでストーリーが展開していく斬新なワン・シチュエーション映画です。はじめ、あの『search サーチ』のような映画かなと思って観てたんだけど、『searc/サーチ』よりも約4年も前に製作された作品だったんですね。どうやら製作者の一部が両作品に携わっており、この『アンフレンデッド』のプロットをベースにさらに完成度を高めた作品にしあげたのが『search/サーチ』ということになるのかな。
作品を鑑賞してのファースト・インプレッションは、なんだかJホラーぽいかなという印象でした。グロテスクな描写は控えめだけど、じわじわとくる心理的恐怖は抜群で傑作とまではいかないけど最後まで退屈することなく楽しめました。Jホラーが好きな人だときっとはまると思いますよ。ただ、情報量が半端なくSNSやパソコンの知識がないと話についていくのがしんどくなるかもね。
仲の良かった友人たちも、実はお互いに秘密を抱えており、その秘密の暴露合戦の中で憎しみ争いながらローラの呪いで次々と死んでいく様は滑稽であり、霊的なものよりも人間の方がよっぽど怖い存在だなぁと思っちゃいます。登場人物全員アウトのバッドエンドでしたが、主人公のブレアがどの友人たちよりもやっていることが一番クズでしたね。
まあ特筆すべき内容の作品ではないですが、終始パソコンのモニターだけでストーリーをすすめていくそのアイデアは素晴らしい。今までのホラー作品の歴史に新たな1ページが加わったような気がします。まさに新感覚ホラーであり、ホラー作品にマンネリを感じた人にオススメしたい一作です。
