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案山子とラケットのpapuaのレビュー・感想・評価

案山子とラケット(2014年製作の映画)
2.7
長友のアモーレこと平愛梨の妹、平祐奈の初主演映画。

東京でいじめにあって傷ついた亜希が、リストラされて一念発起して田舎で農業を始めた父のところへお引越し。
そこで出会った珠子がソフトテニス部だった亜希にソフトテニスをやろうやろうと屈託のない笑顔で誘いまくって、2人で小学校の廃校にテニスコートを作り始めるのだが…っていうお話。

とりあえずこの田舎ロケ地どこよ???
っていうぐらい、自然豊かな素晴らしい景色が広がってます。
んでもって亜希と珠子がね、真っ直ぐ過ぎてビビる。傷ついた亜希と純粋過ぎる珠子。2人の優しさと田舎の緩やかな景色が共存する姿は心が洗われるようです。

が、なんかね、脚本と画の撮り方がなんかむっつりエロいんです。
夏だからしょうがないんだけど、水浴びさせたり、川で亜希と珠子が水の掛け合いしてて、びしょ濡れになってブラを外すシーンとか。
このくだりいらなくね?脚本家か監督の趣味全開じゃね?と思わず突っ込みたくなるとこが多々ありました。

あとリアリティあふれる脚本なのに急に芝居掛かったセリフが出てきたりして、なんかあざといっ!と思っちゃうとこもあったかな。

正直、ドラマチックさがもうちょっとあれば評価上がってたかな。亜希でもお父さんでもリンジーさんでも、もっと葛藤が生まれてもいいんじゃないかと思うキャラクターがいただけにそこは残念なところ。
あ、あとカカシ、映像で出てきてはいるけどタイトルにするほどでもないんじゃ?なぜタイトルに入れたの?という疑問が拭いきれませぬw

とはいえ、決して上手くはないけど、平祐奈と大友花恋の初々しい演技は微笑ましいし、子供の夢を後押しする素敵な大人たち、緑あふれる田舎の風景が素直によかったと思えました。
都会で忙しく目まぐるしく生きている方にはなにか刺さるところがあるかもしれない作品です。
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