SeikoSoga

エール!のSeikoSogaのレビュー・感想・評価

エール!(2014年製作の映画)
4.4
おフランス映画ですが、これはかなり受け入れられると思います!
ヨーロッパ系映画って淡々と進むので終わりもよくわからなかったりするのから苦手という方もいると思います。
これは大丈夫。

高校生の長女以外はみんな聴覚障害を持った家族。

父も母も、弟も耳が聞こえない。

でも耳が聞こえないことへの悲壮感もない。
障害は個性!と言い切る父のなんとも頼もしいというか、逞しいというか・・
母はまたこれが美しい方ですが、天然というか・天真爛漫。
それが長所でもあるけど、子供には負担。。
母の気持ちも、娘の気持ちも分かってしまいますね。

声が素晴らしいと、学校の音楽教師にパリの音楽学院へ試験を受けることを勧めらえる。
家を出てその道に進みたいが、
耳が聞こえない家族には、その才能が信じられない。
唯一耳が聞こえる長女は家族の通訳。
家族を捨てるの?と責められる・・

所々で歌を披露するけどすっごくうまいのか普通なのか、淡々と歌うのでよくわからなかったんですよ。
で、
学校での音楽会で
フルコーラス歌う場面があるのですが、両親が見に来ているけど、その両親の立場に映画鑑賞の私たちは体験させられる。
歌が聞こえない。でも周りは、拍手喝采!涙ぐむ人までいる。。そんな光景を家族は目の当たりにするけど、娘の歌声は聞こえない。。

一度はパリの音楽学校への進学をあきらめるけど、試験当日、パパが受けに行こう!と、
家族で試験会場に向かいます。

娘の選曲がまたよかった・・
手話を交えながら、娘はのびのびとよく通る声で歌います!やっぱりいい声だわ!

手話で家族にも聞こえるように、伝える。
悲壮感はない、
可哀想でもない。

それが良かった。爽やかな感動作でした♪
SeikoSoga

SeikoSoga