田舎町に住む高校生のポーラは自分以外の家族みんな聴覚障害を持っていたが仲良く暮らしていた、ある日なんとなくコーラス部に入ったところ歌の才能を見出されたことで今後の生き方に悩むお話。
ヨーロッパ映画の好きな所は一つ一つのシーンで過剰な演出をしないことと全部の伏線、問題などを回収しない事です
本作もそんな感じで聴覚障害を持つ家族を描いていますが変に暗くせずそういう家庭の中で生きているという所がポイントでした。
彼女なしで家族はどう生きるのかなど描かれることもありますが
描写しないところにこれからも続いていく人生を感じさせてくれるので好感が持てます。
お父さんが娘の歌を聴くために喉に手を当てて聴くシーンはさらっと描かれていますが涙腺緩みましたね。
その他お母さんのフィジカルが半端なかったり弟がラテックスアレルギーで男としてかわいそうだなぁと思ったり歌の先生やデュオを組んだガブリエルとの絡みなど中々な愉快で楽しませてもらいました。
リメイク作品が大絶賛とのことですがリメイク作品は別物として観てみようと思います。
お薦めです。
