このレビューはネタバレを含みます
残り30分しかないけど、家族が勝手で主人公が可哀想でこれからどんな感動的な展開が待っていても挽回ができないんじゃないかと思っている。
親の性生活とか、主人公の生理の話とか。
他人とのコミュニケーションも全部娘(主人公)に頼って、自分たちは問題なくやれていると驕って、うまくいかないのは全部娘のせいにして。
あげく娘の友達にひどい対応をして。
娘が自分の夢を追いかけたいと打ち明けたら、嫌がらせかのように家事はしないし、手伝いの申し出も跳ね除ける。お前なしでもできるだそうですよ。
『あなたが正しい道を歩めなかったのはママが聾唖者だから?』
『耳の聞こえない両親の娘が歌を歌うなんて!』
最悪。
言っていいことと悪いことがあるでしょう。
弟も弟。主人公の友達に手を出すし。
最初に手を出したのは弟なのに、ママは友達にたぶらかされたみたいなこと言ってるし。
最悪。
最悪だよ。
そんな感想があまり見当たらないけど、私だけ観る映画違ってる?
でも、静寂の演出は良かった。
発表会?を観にきた両親が、『良い会だった。衣装と照明が素晴らしかった。』と言うのちょっとウケた。
家族が勝手で嫌な気持ちになっただけで、映画自体は良かったです。
どんなに酷いことをされても、結局一緒に美容院行こうみたいなことで嬉しくなっちゃう母娘の業みたいなものもよくわかる。
先生の伴奏、最高だった。
最後、主人公の笑顔が良かった。
この映画を観られてよかったと思った。
残り17分。ちゃんとわくわくして、ちゃんと泣いた。