メグ

エール!のメグのレビュー・感想・評価

エール!(2014年製作の映画)
3.8
とても好きな映画。
冒頭、牛と広大な牧場が広がる中、長女のポーラがイマドキの音楽を聴きながら自転車で通学する。このギャップ演出でもう掴みはOK。
ポーラ以外家族全員が聴覚障害者のため、彼女は自然と家族のコミュニケーションを一手に担ってきた。両親の仕事も含め。彼女にとって、それはごくごく日常のことだった。
歌に目覚めるまでは。
歌いたい。そう自覚するタイミングで、先生にパリの学校を勧められる。
私がパリに行ったら家族はどうなるの?
家族も自然と彼女に依存していた。しかも、よりによって歌という理解しようがないもので、遠くに行こうとしている。
苛立つ家族。

彼女の夢に向かいたい気持ちも、家族のために夢を諦めなきゃいけないという考え方も、きちんとわかるキャラクターで、どんどん気持ちがシンクロしました。
とにかくこの子がいい子すぎる!

村長うんぬんのくだりはいらなかった気がするけど、心洗われました。泣いた。
メグ

メグ