ノンフィクション作家の原作を映画化。
原作は40代の話だが、こちらは70代に置き換えて、シニアの現実を受け止め、笑いとユーモアをふんだんに散りばめて、老境だからこその痛快さ、人生リタイア組の心の繋がりを感じる良作だった。
作家のビル(ロバート・レッドフォード)は半ば引退を考え、妻(エマ・トンプソン)と家族に囲まれ幸せに暮らしている。
しかし、何か物足りなさを感じて、ふと家の近くに渡っている自然歩道《アパラチアン・トレイル》(全長3500km)の踏破を思い付く。
妻には死の恐怖を煽る記事を次々に見せられ年齢を考えてと呆れられるが、誰かを誘うなら...とのお許しが。
そこで友人たちに連絡するも悉く断られた矢先、もう40年も仲違いしたまま会っていなかった悪友のカッツ(ニック・ノルティ)から電話がある。
もう相手は誰でもの気持ちで、爺さん2人旅を決めるが、カッツの40年ぶりの老いた姿を見て驚き果てる。体重は増え、膝にチタンの入ってる身体だと言うではないか?
1日18kg進む目標が400mで根を上げて始まる旅。
途中の様々な経験をただただ微笑ましくアホらしくもなって見守るが、ラストもあの形になってOK。
身体は老いても気持ちは老いないようにしたいな。
正統派イケメンは苦手なので、レッドフォードにはそんなに興味ないけど、申し訳ないがニック・ノルティって、若い頃はイケメン枠だったんですよね?
エマ・トンプソンは何をしても自然で上手い。レッドフォードとは23歳差だけど、ちゃんとおしどり夫婦感バッチリでした。
あ〜面白かった。