せいけ

ガールフッドのせいけのレビュー・感想・評価

ガールフッド(2014年製作の映画)
4.7
不確定な関係性や未来に向けてなんとか生きていく1人の人間のドラマ
セリーヌ・シアマの作品としては珍しくシネマスコープのアスペクト比が効果的に作用している
登場人物が横並びに配置されている画面作りが多用されるがその中に誰が映っていて誰が映っていないか誰が誰を見ていて見ていないかという演出が秀逸
彼女たちの関係性は正しくはなくとも正しさだけでは救われないマリエムの境遇をなんとか繋ぎ止めていたのではないか
マリエムのこれからの未来について想像を膨らませたくなる