DJに対する私のイメージはクラブでがんがん音楽にノッてるまさにパリピというやつ。
最近は身近にDJしてる人増えたのでそういうイメージもなくなったしむしろおもしろそうと思ってきた。
EDENはDJの映画なんだけどフランス映画。
私のフランス映画のイメージとDJはかけ離れているのでどんな感じかと気になったのが一番のきっかけ。
正直思っていたのはアメリカで作ったらとんでもなくはっちゃけた映画になるであろうテーマをフランス映画としてだから、すごく落ち着いておしゃれな感じにDJの楽しさを表現するのかなって。
違った(´・_・`)笑
主人公のDJとしての栄光と挫折をただ淡々と描いていく。
かつて自分の生み出す音楽は時代の中心だった。
でもどこかで歯車が狂い、ドラッグに溺れ、恋人ともうまくいかず、生み出す音楽も忘れられてゆく…
かたや、ちょうど同じ時期に出てきたダフト・パンクは成功し世界へ名を轟かせてゆく。
ダフト・パンクの成功ではなくその影に埋もれていった若者の青春を描いたこの映画はすごく切なかった。
それでも主人公が仲間と一緒に音楽を作るシーンには音楽の楽しさを感じる。
ラストのシーンを観て頭に浮かんだのは
堕ちるとこまで堕ちてしまってから気付くのはもったいないということ。
ここまでひどくないけど少し知り合いと重なった。
堕ちるとこまで堕ちて気付くのでは遅いんだと気づいて欲しいとその人に対して思う。
でもこれは他人が気づかせることではないのだろうから私にはもうどうにもできなくて。
本人がいつ気付けるかいつ後悔できるかなんだろうな。
後悔することもないのかもしれないけど
後悔しないで生きていくのはもったいなすぎる。
音楽を仕事としている人の感想が聴きたい作品でもあるかなー。