スギノイチ

温泉ポン引女中のスギノイチのレビュー・感想・評価

温泉ポン引女中(1969年製作の映画)
3.7
『温泉芸者』は基本的に陽性のシリーズだが、これだけやたら陰惨でハード。
前半こそ「君、芸者はノーパンティが心意気よ」「美人薄明と申しましてよ。私もパンティ、履くめ~よ」という頭の悪すぎる会話が繰り広げられるが、ヤクザが絡んでくる後半から血生臭くなる。

”野獣パーテー”なる催しでは犬姦・女体盛り・暗黒舞踏が展開され、「異常性愛路線」の趣になったかと思えば、敵対ヤクザ達が女中たちの大浴場にモーターボートを突っ込ませ、女中たちがボートのプロペラに切り刻まれて風呂が血の海になる地獄絵図に発展。
赤ん坊に銃を連発するなど、敵の描写がだいぶ非道。

仲違いしていた姉妹が結託し、ヤクザ相手に女二人でどう立ち向かうのかと思えば、殆どやられっぱなしなのがリアルっちゃリアル。
岡田眞澄が出ているのが新鮮だが、途中から消滅していた。
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