一言でいうと、リーアムニーソン版"カリートの道"
さすがにカリートの道の、もはや幻想的なほどの漢の哀愁みたいなものはないけど、切っても切れない親子のしぶとい絆、裏社会を生きてきた者にしかわからない"殺す"ことによって完結する仁義、一夜限りの逃避行──
そんな真っ黒な輝きを映しだす、悪vs悪の渋すぎアクションクライム映画
けして断ち切れない血にまみれた過去を背負い込んで生きる男、アクションよりもドラマ性に重きを置きつつ、燃え盛る炎の中での戦いなど、文字通り熱い展開もしっかり魅せてくれる
カリートの道同様、オープニングの時点で死ぬことは明示されてる
これを美しい死にざまと思うか、醜いと思うか
それによって評価はガラッと変わるやろうな
ただこの映画、エンドロールがもったいない笑
なんであんなデヴィッドフィンチャーがやりそうなサスペンス調の音楽と映像にしたんや?
絶対もっとしっとりしたミディアムバラードの方が良かったと思うねんけど
エンドロールも含めての映画なんやなーってことを気づかせてくれたという点でも、貴重な作品
まぁそれによって点数を下げるほどでもないねんけどな