Lizettte

ラン・オールナイトのLizettteのレビュー・感想・評価

ラン・オールナイト(2015年製作の映画)
3.5
元殺し屋ジミーとその息子マイクの和解、そして長年の友人であったボス、ショーンとの対立。アクション映画かと見くびっていたら、とてつもなく濃厚で切ないヒューマンドラマに仕上がっていた。

特にジミーとショーンの対決の場面はとても複雑な心境になった。何度も繰り返される「一線を越えるとき」それは互いの家族の命を奪うことだったのだろうか。家族同然だった2人に妥協で終わらせることのできない対峙が出来上がってしまった瞬間、それはジミーにとっては同時に自分が傷つけてしまうのではないかと距離を置いていた息子との和解であり、更には過去に残してきた罪への償いでもある。その辺は最近の作品で言うならば「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」に似たものを感じた。とは言ってもこちらの方がエンターテインメント性が強く、おすすめしやすい。というか、おすすめです。

リーアム・ニーソンが銃を撃った後に、タバコをくわえた顔がドアップになるシーンは最高に痺れました。やっぱりジェダイはいつまでも最強だわ。
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