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マルメロの陽光のプププのネタバレレビュー・内容・結末

マルメロの陽光(1992年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

『エル・スール』『ミツバチのささやき』時のゴシック絵画のような絵作りではなく、もっと柔らかで、自然光に包まれた世界。本当に素晴らしかった…
それは、油絵をやめてデッサンに切り変えた主人公の画家との類似性も感じ、エリゼも即興的な一瞬を切り取ろうとしてるのかと考えた。

個人的に最後の一連のシークエンスが凄すぎた。クローズアップによる質感の表現。それが体現する四季の移り変わりや、その変化に呼応するように死んで、復活するマルメロ。
それは年老いた画家たちはもちろん人の所業無常性にも繋がるような、豊かで寂しい類似性を見た
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