スキピオ

黒衣の刺客のスキピオのレビュー・感想・評価

黒衣の刺客(2015年製作の映画)
3.5
"映画(現場)は撮影監督のもの"

という言葉を思い出した。

潔いまでに説明なし、噂通りの難易度、相関図とあらすじをもっとよく見てから行くんだった(笑)でも、アバンタイトルで主人公の人物像とその後の使命は説明されてたので、そこから逆算していくとそんなに難しくなかったかな。

この映画を観に行くのを決めた要因、「ノルウエイの森」「空気人形」の撮影監督リー・ピンビンの撮影がとにかく美しくて、風が、光が、とポエム感想を書きたくなる衝動に強く襲われるほど。デジタル感丸出しのモノクロ序盤は心配になったけど。彼がいないとどうなっていたんだろう。

あの風景描写は主人公の主観で彼女の「迷い」を表しているのかなーと思った。