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あした晴れるかのzzzのレビュー・感想・評価

あした晴れるか(1960年製作の映画)
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石原裕次郎演じる若手カメラマン三杉と、芦川いづみ演じる宣伝部員のみはるが、東京探検というテーマで1960年の東京を駆け回る痛快青春コメディ。

総じて最高!
これが今から60年前、自分の祖父母が20代だった頃の映画なのか、と最初からしみじみ。
物語はとにかく軽妙なテンポで進んでいき、見ていて全然長さを感じなかった。漫画読んでる感覚。
芦川いづみのモダンなファッションはとてもお洒落で今みても魅力的。演技にも度肝を抜かれ、完全にファンになってしまった。和製オードリー・ヘップバーンと呼ばれていたことにも納得。
またロケ地には秋葉原のやっちゃ場や、佃島の渡船場などが使われており、今はなき東京の風景が楽しめる。佃島の渡船はもっと前に廃止されたと思い込んでいたけれど、実際は本作の4年後、1964年まで存続していたらしい。
昔町探訪が個人的な趣味ではあるけれど、現に失われてしまった風景をみることは到底できないので、その手段としてもっと昔の映画をみればいいんだな、と思った。(小並感)
ともかくこれから日活にハマりそう。黄金期の作品中心にどんどん見たい。
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