57度は奥行きを感じる温度らしい。
お洒落な画。静かな音楽。
観てるだけで香ってきそう。
コーヒーが私たちの口に運ばれるまでをスタイリッシュに描く。
内容は思った以上にさらっとしているかな。「コーヒーとはなんぞや?」という教科書映像というよりは業界人の方が楽しめるのかもしれない。
67分の作品なのに日本のシーンが割と多い。私の知らない素敵な場所がまだまだあるんだろうな。大坊珈琲店行ってみたかったなぁ。
他にもオススメのお店があれば是非教えてくださいませ!
私にとっては「コーヒー」の物語というより、あらゆるものに変換して見られる作品だった。
好きなものを好きな形でこれからも好きでいられるように〝対価を払うこと〟は必要なことだと本作を観て改めて思った。
❁余談❁
幼少期から母の影響でブラックコーヒーを愛飲していた私は「豆からコーヒーを淹れる=大人」と思い込んでいた時期もあったんですよね。
私ってもう大人かな!と自覚し出した頃、毎日口にするものを美味しく淹れたくて、豆の違いを知りたくて、嗜好品と言いながらも〝美味しさ〟の基準を知りたくて、セミナーや教室を探し始めました。でも、その頃の流行りはラテアート。開業向けばかりで思った教室がなかったんですよね…代わりに紅茶を勉強し始め、今ではどっぷり紅茶党‼︎人生ってわからないもんですねぇ。
コーヒーも好きで飲みますが、お家コーヒーは専らジョージ・クルーニー機。いつかは細いケトルでじっくりのんびり淹れた美味しいコーヒーを飲みたいな。