il

快楽の漸進的横滑りのilのレビュー・感想・評価

快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)
3.4

シュールレアリスム的表現映画。

独特な野暮ったい間、カットアップ、抽象、
台詞少なに語られる物語の余白の深淵。
時折入る意味深なメタ発言。カメラ目線。

深そうに見えて浅く、
浅そうで深い意味深長さの中に、
無意味に羅列されるフルヌード。死体。

前衛芸術と娼婦のコケティッシュと尼の貞操観念とミステリアスな殺人が重なり、
男性性の欲望剥き出しなエロスと高尚なアート指向のごった煮。

なにが言いたいかというとお茶の間で観る映画ではないという事。
il

il