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故郷は緑なりきのSIのレビュー・感想・評価

故郷は緑なりき(1961年製作の映画)
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2021.4.16
れんが屋にて鑑賞

苦学生である男と女学校に通う清楚な女は、満員列車で助けあったことで恋に落ちる。彼女を狙うフダ付きのワル、周囲からの視線、家庭の事情、教師からの親身な説教、男の性欲などに苦しみながらも、二人は純愛を貫くが、男が東京の大学を卒業して4年ぶりに会いに帰郷した日、彼女は男の顔を見る前に急性肺炎で死んでしまう。

「風立ちぬ」の帽子が列車から飛ぶシーンの元ネタ。傑作。
なんとヒロインの佐久間良子の持ち込み企画。とんでもない女優。

これだけ突拍子もなく死んでも、何にも違和感がない。脚本が上手い。
「いつ死ぬかも分からないのだから若いうちに全力で恋をしておけ」というテーマ性が貫かれているから、違和感ないのだろうか。
実は男はヒロインに振り回されているだけ、というのが面白い。

ヒロインの佐久間良子は確かに綺麗。浜辺美波に似ている。
男への抱き着き方が尋常ではない可愛さ。
教師役の三國連太郎も、素晴らしい。イケメン。声からして良い。

非常にぼやけた映像での鑑賞となったが、テンポ感に助けられ、非常に良かった。
良い気分になる映画でした。
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