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ハイネケン誘拐の代償の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ハイネケン誘拐の代償(2014年製作の映画)
2.5
◆あらすじ◆
コル・ヴァン・ハウトとその仲間たちは金銭的に窮地に陥り、大企業ハイネケンの経営者のフレディ・ハイネケンの誘拐を計画し、実行に移す。綿密な計画のもと、誘拐まで上手く進めていたが、身代金が一向に手に入らない状況にコルたちは精神的に追い詰められていき、仲間同士のトラブルに発展していく。

◆感想◆
実際に発生した誘拐事件を元に映画化したものであり、誘拐犯たちの心理状態を細かく描いた作品となっています。

会社経営者のコルとその仲間のヴィレム、カット、スパイクス、ブレイクスたちは会社経営が破綻し、銀行に融資も断られて窮地に立ちます。そこでコルは大富豪で経営者のフレディ・ハイネケンの誘拐を計画するのですが、コルが発案したときに仲間の誰も止めようとする者がおらず、その点から既にコルたちの精神状態も異常だったように感じました。

計画どおりフレディ(アンソニー・ホプキンス)を誘拐するのですが、フレディとコルたちのやりとりが特に面白くもなく淡々と進んでいて残念に思いました。アンソニー・ホプキンスである理由が薄く感じました。

コルたちは結局、勝手に自壊していく流れも観ていてイライラしました。誘拐までの流れがワクワクする展開だったので、誘拐後の展開は盛り下がる一方だったのは残念でした。

絵面としては変化が多いものの、前半の盛り上がりが後半で全てチャラになってしまっていて、結果として可もなく不可もない作品になってしまった気がします。犯罪で実話ベースだから仕方ないですが、アンソニー・ホプキンスをもう少し活躍させてほしかったです。

鑑賞日:2023年11月20日
鑑賞方法:CS ザ・シネマ
(録画日:2022年12月2日)
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