どの国もそうなのだろうが、クリスマスだけは特別みたいな言い方をする。
アメリカなんかその典型例であり、この作品のクーパー家もとにかくクリスマスを家族そろって楽しく過ごそうとなるが。
一家が揃うまでに個々のドラマをそれぞれ描き出す。
娘や息子に叔父や従弟に至るまで。
これに1時間ほど費やして、晩餐会がスタートということになる。
基本的に湿っぽいエピソードが多いのが特徴で、失業だとか不倫だの、クリスマスの意味がないような話が多い。
これらをもって一家が揃うのだから、楽しいクリスマスになろうはずがない。
それなのにラストは大団円になる無理やりさに共感は難しい。
敢えて一つよかったのを上げるなら、警察官と心理カウンセラーの道中までの会話か。
クリスマスだからの優しさが垣間見えるシーンだった。