なでしこ

イン・マイ・ドリームのなでしこのレビュー・感想・評価

イン・マイ・ドリーム(2014年製作の映画)
3.0
〜ヘイワードの噴水に願いを込めてコインを投げると7日間運命のヒトの夢を見る〜

夢の中で理想の人に出会えたことで、
今一歩踏み出せなかった現実の世界での
自分を変えていくナタリーとニックという2人の男女のラブロマンス。
おとぎ話チックなお話が好きな方に
おススメ。

ナタリーがイタリア料理のオーナーなので、美味しそうな料理がいろいろ拝めるか期待したのですが、あまり料理を大きく映すシーンが無くてちょっと残念。

🍽美味シーン🍽
★レモンチェッロとティラミス🇮🇹★
主人公のナタリー は、亡くなった母から譲り受けたイタリアンレストランを進化を求めずそのままの形で守ろうと必死です。
母親や祖母直伝のギリシャ風要素を取り入れたイタリア料理を提供することにこだわっていました。
そのせいで店は閑古鳥。
経営不振を打開すべく、母親の友人の息子でイタリアンシェフのマリオを新たに雇います。
マリオは本場イタリアの味にこだわるのでナタリーとは意見が割れがちです。
ある時、ナタリーがディナー用のデザートにレモンチェッロ(イタリア伝統のレモンリキュール)を入れたティラミスを作っていると、案の定マリオは、レモンチェッロはティラミスには不向きだと言い、言い合いになりそうになりますが、もうすぐディナーの時間。マリオから
「わかった、それなら2人の共同で魔法のティラミスを作ろう」と持ちかけます。
これをサービスで提供すると、お店は大盛況。
閉店後にマリオは「君のレモンチェッロティラミスは、本場とは違うけど悪くないね」と労います。
このマリオの柔軟さがちょっと大人でなんだかいいな、と感じました。

★ブロッコリー🥦★
ニックは夢の中で、ブロッコリーが嫌いだと言っていました。
翌日、現実の世界で、偶然ニックの母親や小さな姪達がナタリーのお店をランチで訪れます。もちろんナタリーはニックは自分が作り上げた妄想だと思ってるくらいなので、家族だということは知りません。
ナタリーがブロッコリーを盛り付けたお皿をサーブすると、姪っ子は、
「わたし、ブロッコリー嫌い」と跳ね除けようとします。
ナタリーはすかさず、
「お姫様はブロッコリーはお嫌いですか?ブロッコリーはモラニア王国のタチアナ姫のお気に入りですよ。この街に来るたびに召し上がるのよ。髪が綺麗になるって。
でも下げますね」と仰々しく言ってお皿を下げようとすると、姪っ子は、
「わたし、食べるわ!」とかぶりつきます。
そうか、子供にはこういう言い方で嫌いなものを食べさせる手もあるな、とちょっと感心。
なでしこ

なでしこ