EDDIE

スター・ウォーズ/最後のジェダイのEDDIEのレビュー・感想・評価

3.9
まさに新時代の幕開け。ジョージ・ルーカスの送り届けた大人気SFは新たなキャラクターたちに引導が渡された。

遂にエピソード8まで鑑賞しました。かれこれ30数年来、スターウォーズシリーズと無縁でしたが、スピンオフ作品のローグワンやハンソロも含め一通り堪能。コアなファンの方には申し訳ないぐらい大まかな流れとストーリーを追いかけた程度ですが、やはり大人気になるのも納得な魅力あるキャラやストーリーですよね。個人的にはエピソード5とローグワンがお気に入りです。

さて、本作は冒頭の宇宙での戦闘シーンからかなり魅せられました。明らかに武力が圧倒しているスターデストロイヤーがレイアたちの乗る宇宙船を追撃。
これまでのスターウォーズシリーズは確か冒頭が宇宙のシーンから入っていてどれもファーストシーンから引き込むのが上手いと感じていたんですが、本作は撮影技術やCGのレベルアップもあり次元が一回り上がった感覚でした。

そして、新時代の幕開け。これまでルーク・スカイウォーカーを主軸に描かれたシリーズでしたが、今回はレイという新たな主人公に引導を渡す形でルークの時代は終わりを遂げます。そこで大きく一役買っているのがアダム・ドライバー演じるカイロ・レン。前作ではダースベイダーの後継者的立ち位置で登場しながら、やや情けない印象がついてしまいましたが、本作では自らマスクを捨て、ファーストオーダーの最高指揮官へと君臨する威厳を見せつけてくれました。

今回特に印象的だったのはオスカー・アイザックの演じるパイロットのポー・ダメロン。ファーストオーダーからの危機から脱するために自らが先頭に立ち、自分の力で証明しようと積極的な行動をとります。その想いとは裏腹にレイアやホルト提督からは糾弾されてしまうのです。ただ、物語としては上手くできていて、彼女らは過去のアナキンのようにダークサイドに堕ちないようにコントロールしていたと見ることができるかなと。リーダーとして成長し、次回作での活躍も期待されます。

さて、そんな中で不満があるのは新キャラローズ・ティコ。アジア系の彼女を抜擢することで現代に適応する形で作品を作り上げようとしたんだと思いますが、彼女の振る舞いが仇になり、フィンをはじめとしたレジスタンスの面々は窮地に立たされます。かなり身勝手な行動ばかりで鼻についてしまいました。まぁ女優ケリー・マリー・トランの責任ではなく、確実に脚本の責任ですけどね。公開当時は知りませんが、結構彼女のアンチも出たそうで…少し可哀想ではありますけどね。

また本作ではかなり印象的だったのがベニチオ・デル・トロ演じるDJが発するセリフ。「善も悪も関係ねー」的な発言をしていたと思うんですが、これってこのスターウォーズにおいて凄く重要なセリフだと思うんです。
例え話でも話してましたが、そもそもアナキンがダークサイドに堕ちたのも最初は正義感が強かったことに起因します。だから物事を善とか悪とかで判断するのはかなり愚かだと考えさせられますよね。

相変わらずBB-8には癒されましたが、彼も大活躍しますよね。
ラストのシーンも凄く印象的でした。

スカイウォーカーの夜明けを観る準備が整いました!
EDDIE

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