JIZE

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのJIZEのレビュー・感想・評価

4.0
悪の帝国ファースト・オーダー率いる銀河の圧倒的支配者"カイロ・レン"と類い稀なきフォースを覚醒させた"レイ"の二人を軸に光と闇のフォースを巡って最終決戦が幕を降ろす新三部作の完結編‼︎初日2D字幕で鑑賞。年内最後の劇場鑑賞だ。まず云えば特にデイジー・リドリーやカイロ・レン、ポー・ダメロンなど役者陣のほとばしる熱意やアクションの魅せかたは観ててウットリするほど美的に洗練され、約6年間にわたる集大成としても華麗で吸い込まれそうだった。。ぶっちゃけココが本作最大の美点だと評しても過言ではない。が、端的に前作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年)』で被った"絶大なるダメージ"を補正する局面でそれ以上の見込みが得れない完結編だったか。。つまり対カイロ・レン戦や対ダース・シディアス戦など起伏に富んだシナリオを合間合間では狙い目的に接待要素を盛り込み用意しているが、サーガ一作目の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年)』で垣間見た"莫大なるエモーショナル"や"冒険性に特化させたワクワク感"は残念ながら最終章ではほぼ皆無でなかった(序盤のアリ地獄的な頓知からチューイのくだりは気が効いてたが)。。つまりシリーズの着地点へ向かうべき"元ある鞘に納める作業"が邪魔してテリングが足早となったり、サーガ一作目でハン・ソロが死ぬようなド級の飛び道具もないため、良い意味でも悪い意味でも平均値を飛び越えずドストレート過ぎるほどに綺麗な着地である。本作はデススター撲滅にむけたファミリーが出揃う大円団的なフィナーレ描写や同志レイとレンの雌雄を決する頂上決戦、はたまたハン・ソロやルーク・スカイウォーカー、レイア姫など偉大な先人の魂を踏襲する世代交代をテーマとした世界観の帰結的ベースなど、サーガ三部作の完結編において色々言いたいコトがないわけではないがおれは本作は肯定派でした、とだけ。今回、最終章の監督がご本家JJエイブラムスでなければ世界的にバッシングをうけた二作目より酷な作品へと降下してしまってた感も正直あるだろう。。なんだかんだ二年周期での年末の醍醐味としても色々楽しませてもらいました。約6年間にわたって無事完走お疲れさまでした。終幕のシーンから派生するとおりスターウォーズユニバースがまだ続くコトを願ってやまない。
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