Joker

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのJokerのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

期待してなかったけど、ガッカリだった。

そもそも新たに3部作を作る必要がなく、ネタが切れたハリウッドの単なる商業的目的の無理やりのリメイクや続編作りの波に乗っただけで、シリーズを通してスターウォーズに対する情熱だったり、スターウォーズ”らしさ”というものが感じられなかった。

フォースの覚醒ではまだスターウォーズらしさを残しつつも、自我に目覚めたクローントルーパーだったり今までのSWになかった要素も含んでて良さがあったけど、最後のジェダイでビジュアル面を強調したり、ウケを狙ったシーンを出し始めたりと従来のSWでは決してしなかった表面的な方法で観客にアピールしようとしてて残念だった。

そして節目である今作なのだか、今までで1番酷かった。
まずいきなりパルパティーンが生きて、彼との対決がストーリーの筋になるのが都合が良すぎて、明らかにシリーズを通してシスらしくない優しさを見せていたカイロ・レンと敵対させずに、仲間にして新しい敵に向かって一緒に立ち向かうというストーリーに持っていこうとしているのが最初から見え見えでガッカリだった。

1番最悪だったのはフォースの扱い。
従来のSWでフォースとは神秘的なもので、意思疎通をしたり、精神を落ち着かせたりと物理的に使うよりか精神的な意味でより重要な役割を持っていた。
だけど今作では、傷口を治したり、ライトセーバーを止めたりともはや何でもありみたいな感じでフォースを雑に扱ってて、フォースの本来の役割を理解してない製作陣に呆れてしまった。

日本だとこの作品を結構高評価している人がいるけど、みんながパッピーエンドなところと、最後いい感じで終わるところに気持ちが持っていかれすぎな気がする。

パルパティーンの理不尽な復活から始まり、前2作で扱っていたレイのフォースやジェダイへの修行もほとんど描写されることなく途中で終わり、かといってパルパティーンの子孫という急な事実によってきフォースを使いこなし始め、そして見え見えだったレンが仲間になるというフラグを回収し、最強になったはずのパルパティーンも呆気なく死にパッピーエンドという、中途半端で内容の薄いストーリーだった。

一つの作品としては、並のSF映画だったけど、
スターウォーズ作品もしては、もはやライトセーバーや従来のSWのキャラが出でくるだけのアクション映画って感じで、内容にスターウォーズらしさは感じられなかった。

ここまで批判するのは、スターウォーズを観て育ち、グッズを買ったり、好きで心の底から楽しませてくれたSWに対するリスペクトや敬意、真剣にSWの真髄を受け継いで続編を作らない金儲けの製作陣に対して呆れてしまうから。

ストーリー的に本当に必要性のない3部作だった。
作るならスピンオフだけにして欲しい。
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