たったたたいち

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのたったたたいちのレビュー・感想・評価

3.1
※私はこの最高の映画シリーズの大ファンです。

大好きな作品です。愛してるからこそ言わせてください。

率直な感想は「詰め込みすぎ」です。
まあ、前作で大風呂敷を広げっぱなしだったのに良く回収仕切ったと思います。
とにかく終始忙しくストーリーが動き、事前知識がないと完全についていけなさそうでした。
EP8では「懐古からの脱却」を見事に果たしていましたが、思いっきり軌道修正しましたね、、

まず良かったとこを書くと、砂漠の惑星パサーナのシーンでの文化の描き方や作り込みは素晴らしかった。また、レイとベンの繋がりは見事、光と闇の葛藤が素晴らしかったです。ストーリーも分かりやすく、いいテンポで飽きがこない。純粋に楽しめました。

以下ネタバレ
しかし、パルパティーンかーい!さらに言うならポー、フィン、お前ら完全に蚊帳の外じゃねぇか!なぜ彼らは3本かけて薄いキャラクターになってしまったのか。これじゃあっさり殺されたアクバー提督やナインナンもうかばれない。
最も良くないのは保守的な姿勢です。確かにストーリー上ではベンが死に、レイがスカイウォーカーを名乗ることで「血脈からの脱却」がなされているかもしれないが、結局は才能でしょう。
7でフィンがライトセーバーで戦ったり、8の「誰でもフォースは使える」は良かった。ストームトルーパーのような凡人も夢のような力が有りうるという革新があった。しかし、前作の批評をうけ、ファン受けを気にした結果は、保守的でファンの想像を掻き立てる要素が見当たらなくなってしまった。

スターウォーズは42年と長く愛されたことでファン層が広い。そのために万人受けする映画になってしまったのか?
ファン用のネタが詰め込まれ、雑なラブストーリーで決着。そんな完結作。
見終わった直後は、大好きな映画の完結に興奮していましたが今こうして書いていると、ディズニー三部作は存在しない方が良かったとすら思えます。

Ep8と他2作の色味が違いすぎて
結果、どっちつかず。
懐古か、革新か、
スターウォーズという大きく偉大な作品が、ファンたちの手で真っ二つに割かれてしまった。

【追記】
地上波でも見ましたが、やはり酷い。
過去6作品へのリスペクトすら感じられない。