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ぼくとアールと彼女のさよならのoqmrのレビュー・感想・評価

4.0
二人の心理的な距離感を物理的なものと捉えて距離を置いたりレンズを変えてまで等しく保とうとする子供のようなアプローチに思わず微笑してしまうのだが、其の様な取り組みは意図して施された「余裕のある遊び」であり、青春を扱う作品であるのに映画全体の技術的な熟練度は極めて高いことを隠遁させるディストラクションだ、騙されないぞと神経を尖らす。最近流行的なオシャレ映画というカテゴリーに入るとは思うのだが、明らかにレンズの選び方カメラの回し方がそれで遊んでは発見してきた人しかできないような人ではなくカメラに笑わされているような感覚に新しさを感じた。
ヘルツォークなど外国映画が大好きなシネフィル高校生が主人公なので映画の中で他の映画を偶然見るというときめき体験のオンパレードでドーパミン溢れるが英語タイトルがわからないやつも多くて辛かった。
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