ディー

ぼくとアールと彼女のさよならのディーのレビュー・感想・評価

4.7
ウェスアンダーソンの様な、コメディチックな雰囲気に独特なカメラワーク、アニメーション。
様々な映画のパロディの可笑しさ。
回想(作文?)形式の物語なんだけれど、主人公グレッグの狙ってないユーモアセンスというか、ちょっとシュールな笑いも面白い。
超超好みの前半。
しかし、後半でガラリと映画が変わる。
主人公の心境の変化というか、生き方が変わるのと同じ波長で映画が変わる。
ラストに向けての構成なのかな。
2時間の映画の中に多大な時間が流れたことを感じさせる所も凄い。

青春映画らしく、色々と拗らせた少年が大人になる出会いが描かれているストーリー。
色々と読み取る事があったはずだけど、理解不足ぎみ。
でも大筋は分かりやすくて、感動できる話。

グレッグ役のトーマス・マンの演技がめちゃくちゃ良い。どうしようもないネガティブキャラなんだけど、それがいいというか。笑
レイチェルも可愛いし、芯を持った素敵なヒロイン。
アールも素晴らしい脇役というか、主役級?
その他諸々皆のキャラも濃い。
ここら辺もウェスアンダーソンっぽい。
あと、あのアメコミヒーローの声が本人と知った時の驚き。笑

オチもしっかりしているし、文句なしに面白い映画。
ディー

ディー