バイク修理店を営むエリックの前にヘンリーという謎の男が現れる。しかし、ヘンリーの存在はエリック以外に見えない。不安を覚えたエリックは病院で紹介された催眠術師のモトに行くが、いつの間にか犯罪組織から命を狙われるようになり……というホラー？ と思わせて大逆転のスリラーな一作。
とにかくヘンリーってナニモノだ？ という最大の謎が皮肉な形で解き明かされていく過程には多少の忍耐が必要だけど (笑)、実はソコに兄弟愛が含まれているのだと気付いてホロッとさせられる……という感じ。正直、エリックが何をしくじったのかはよく判らなかったんだけど (むしろソコは重要だと思ってないらしいザックバランさ)、悲劇的なエンディングが裏腹な解放感を与えてくれていた。
どっちかっていうと強面なユルゲン・フォーゲルが始終泣きそうな表情なのも、実は見所なのかも知れない (笑)。
