たけちゃん

殺人捜査のたけちゃんのレビュー・感想・評価

殺人捜査(1970年製作の映画)
3.7
愛人宅のベッドで女が男に剃刀で首を切られて殺される。だが、彼はわざと証拠を残して自から警察に通報し、外へでて顔を見られてお構いなしである。あれ?コロンボ的なミステリーと思いきや違いました。そして、その日彼は殺人課の課長から公安の部長に昇進して、物語は本格的に展開していきます。

ですが、やっぱり「あれ?」って思うこと多々。矛盾した心情で二律背反的だからか?愛人との歪んだ関係性はメタファーなのか?最後にカフカの言葉は意味深だし。考察が必要かと。ですが、よくこんな世界観を映画にしたと、なかなかない感じには満足です。モリコーネの音楽もやっぱり変則的で脳内リフレイン必至でした。