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美女と野獣のSのネタバレレビュー・内容・結末

美女と野獣(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アニメ版より更に隅々まで美しい映像とストーリーに仕上がってた!アニメの愉快なキャラも好きな一方、実写のリアリティがあって繊細な人物描写も大好き。原作へのリスペクトもしっかり感じられた上での時代と媒体に合わせた演出の改良が素晴らしい。
冒頭で元々の王子が他人の外見しか見ていないことがより顕著になっていて、ベルと出会ってからの変化が大きく感じたのが良かった。
ガストンとル・フウはリアリティもありつつ個性的なキャラになっていてより実写の表現に合っていた。悪役として完成度高くてガストン好きだな。ル・フウはアニメとはちょっと性格や行動が変わっていてかなり好き!おもしろいしただのガストンの取り巻きで終わっていない人間らしさがいい。
お城の美しさは息を呑むほど...呪いというには美しすぎる。こんなに美しい世界を作ってくれた映像製作陣の技術力の高さに舌を巻くし深く感謝したい。家来たちのビジュアルも実写化は難しそうなのに上手くこなしていて感動
野獣は不器用で怒りっぽいけど優しくて繊細な性格がよりリアルに描かれてる。互いに優しいからこそ深い交流ができて、ベルが彼の性格を深く知っていき心が通じ合うと同時に彼の心も変化していく様子が丁寧に描かれている印象。本が2人を繋いでいて、趣味を共有できる人に初めて出会ったベルの嬉しそうな笑顔が好き。
父親のベルへの愛情、死別した奥さんへの愛情も表現されたのもすごいです。愛に溢れている。
アニメとの大きな違いとして家来たちが一度その命を失ってしまうところが、結末を知っていても思わず泣いちゃう。あと実は魔女だったみすぼらしい姿のアガットさんが、彼らを許す場面。呪いを解く制限時間にギリギリ間に合わなかったのに呪いが解かれた辻褄も合うし、魔女に直接的に許されたのがわかっていい。アガットさんが魔女だった驚きは見た目に左右されるべきでないというテーマを体現していて、アニメを知っている人にもテーマを再確認させてくれる。
城はもともと美しかったけど、呪いが解かれてからの暖かい陽の光とたくさんの愛に溢れた城は更に美しくて、最高のエンディング!
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