方眼

美女と野獣の方眼のレビュー・感想・評価

美女と野獣(2017年製作の映画)
4.0
2017年”Beauty and the Beast”。エマ・ワトソン主演の実写版。1991年アニメ版に敬意をはらった踏襲で、ほぼストーリーと音楽シーンの絵までそのままだが、アニメを実写にする際の細かい改変が入っている。大作映画の改変は失敗が多いが、これはほとんど満点といっていい工夫。最大の萌えシーン雪合戦とか、城から馬だけ逃げてくるとか、心情をあらわすセリフをすこし間接的にして芝居の深みを出したり。ガストンのルーク・エヴァンスも良く似せている。ベルが発明家なのは、ハーマイオニーも思わせて。ポット夫人は鼻が注ぎ口だとゾウ的でやめたのか。冒頭のダンスや魔法をかけられるシーンも入れてあって、これも良い。ただ最後の王子様変身でなぜか気持ちが萎えるのは、野獣の造形が良くてエマ・ワトソンならそういうクリーチャーとも永遠に暮らせると、観る側が勝手に思ってしまうせいなんだろうか。
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