方眼さんの映画レビュー・感想・評価

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

2024年”Dune: Part Two”。IMAX案件。あらすじ→精神を変容させる香木・蘭奢待の効能で目が青くなった織田信長は、砂漠の領主斎藤道三とその娘濃姫と共に、亡き父信秀のかたき今川義元と戦う>>続きを読む

金の国 水の国(2023年製作の映画)

4.2

2023年マッドハウス。岩本ナオ原作。隣り合う2つの国アルハミドとバイカリは、長年交戦状態。貿易が盛んで国富はあるが水資源の枯渇が見えているアルハミド、その王女サーヤと猫。貧乏国だが水は豊富なバイカリ>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

2021年。ポンポさんはプロデューサーで、アニメ的万能感を持つ短軀の美少女。映画作りを思い詰める青年監督、業界に入り居場所を作っていく新人女優、キャリアとスキルのあるベテラン男優、これ「バビロン」だが>>続きを読む

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.9

2021年。「エアフォースワン」「ダークナイト」、伊藤計劃っぽいワークも。夜のシーンは「ガメラ3」。戦闘は暗い画面、ドルビーシネマやHDなど鑑賞環境にお金を出させる演出。富野さん原作なので、ガンダムの>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.2

2023年”American Fiction”。堅物エリート作家エリソン、ニヒリストで「恋愛小説家」のニコルソンを想い出す。ギリシャ悲劇の詩人アイスキュロスの二次創作、そら受けんわ。ボストンの実家へ、>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

2023年”Saltburn”。ナイススーツの新入生オリバー、オックスフォード大に入学。メガネの数学オタクしか話しかけてこない。アメリカンブラックとのハーフらしいファーリーと、ゼミでマウント取り合い。>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

2023年”Anatomie d'une chute”。フランスの雪山。階段から落ちてくるテニスボール、追う犬スヌープ。ドイツ人作家の妻サンドラとインタビュー学生の会話、アップ切り返しで作家はワイン呑>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.1

2020年”Palm Springs”。冒頭、結婚パーティの上手いんだか上手くないんだかのナイルズのスピーチ、サラの表情。演出的確であとの告白内容に効いてくる。突然の弓矢オトコ、頭の中にハテナがいっぱ>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.1

2019年”Yesterday”。監督と脚本家は同い年、なんか「レイダース」みたいなタッグ。このalternativeな世界ではCokeなど他のモノも少し無い。TheBeatlesが実在しないがジャッ>>続きを読む

レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)

4.0

2019年”The Lego Movie 2: The Second Part”。ミラー&ロード製作脚本。中2の兄ちゃん、妹とケンカするの巻。前作から5年後、脳内世界も荒廃し、世紀末アポカリプトに。エ>>続きを読む

パディントン 2(2017年製作の映画)

4.0

2017年”Paddington 2”。共同脚本のサイモン・ファーナビーは前作今作ともに、オッサンの女装を見破れない警備員。移民クマ・パディントンが地域に受け入れられるまで。コミュニティにはいろんな人>>続きを読む

パディントン(2014年製作の映画)

4.1

2014年”Paddington”。南米ペルーのジャングルに伯父夫婦と一緒に暮らしていたクマのパディントン、単身ロンドンに行きブラウンさん一家の居候になる。英国の孤児「オリバー・ツイスト」だし、移民受>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.5

2022年。岡田惠和の脚本がサスガで。マンガと現実、書き手と読み手、男同士と女同士、商業誌と同人誌、うねりながら交錯する。表紙がキレイ。習字教室。かぼちゃが切れない。冷蔵庫のメモ、ハハより。「君のこと>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

2022年。何かを干す(帰宅して服の取り込み、介護服、出前寿司桶を拭いたあとの布巾)。数字に囲まれる(古いカラオケのVD番号、マンションの部屋番号、スーパーの値札、ホテルのロッカー)。電子音や自動音声>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.3

2022年。映画は映像と音で出来ている、というあたりまえの事をガツンとぶつけられる。河原はボクシング映画の舞台としては普通、だが高速や鉄道の高架下でガタゴトと大きすぎる音。いろんなシーンで、音も画面も>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

2023年”Poor Things”。思えば前作「女王陛下〜」は女性版「バリー・リンドン」のようで、そう見ると今作は女性版「A.I.」。また別の視点では、男性が作って消費してきた物語を主演女優が製作も>>続きを読む

エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.9

2023年”Expend4bles”。廃棄物というより絶滅危惧種。爆破とチンコとオシッコ。核爆弾とタンカーとマシンガンバイク。原案・脚本とも3人もいるが呑みながら作ったんじゃないか。ニューブラッドなん>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.2

2022年。伊藤沙莉ってハスキーボイスで制服似合うので、日本のシアーシャ・ローナンと思ってたが本作で確信。思ったこと声に出ちゃうキャラ上手くて「レディ・バード」、男子との言い争いシーン上手くて「若草物>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

4.1

2021年。冒頭から、カバン背負ったままだったり、家から電話あったり。カラオケボックスでも廊下に出たらクールダウン。ノリが持続しない年齢。成田凌、ここでもビンタされている。生きてても死んでても同じ、と>>続きを読む

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.3

2014年。ライター、達夫と拓児は100円、松本はガス。チャーハン。採掘場、爆破、植木屋、イカ工場。ガッチャマンと仮面ライダーとリハウスガールと男闘呼組が出てる、函館とおぼしき町の底辺の暮らし。始まっ>>続きを読む

舞妓はレディ(2014年製作の映画)

4.1

2014年。おおきに〜、すんまへん、おたのもうします〜。草刈民代のお竜さんからの、富司純子。京都の花街、舞妓と芸妓の世界に飛び込んだ少女の成長をミュージカル仕立てで描く。映画には主演女優が牽引するタイ>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.1

2020年”Druk”。デンマーク。キェルケゴールの言葉。高3歴史の先生マーティン。冴えない授業「復活祭危機」の説明、さっぱりわからん。ニコライ(音楽教師)の40歳誕生日、シャンペン、キャビアに合うウ>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.2

2017年”Chalard Games Goeng”、タイの学生がカンニングするサスペンス。主演4人ほぼ演技経験なしとのこと。主人公リン、ツルンとしたアジア人顔、眉毛や目線の表情が的確、演者はモデルさ>>続きを読む

ハイジ アルプスの物語(2015年製作の映画)

4.1

2015年”Heidi”。スイス・ドイツ、宮崎あおい似のハイジ実写版。ヨーゼフいない。おじいさんは名優ブルーノ・ガンツで、頑固だけでなく弱さを感じる。ファミリー・子供向けにわかりやすく創られた作品、音>>続きを読む

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

4.3

2017年、坂本龍一の創作に寄り添ったドキュメンタリー。80年代YMO、戦メリ・ベルトリッチ・イニャリトゥの映画音楽、社会活動、9.11と3.11など、経験と思索の旅。タルコフスキー「惑星ソラリス」は>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

4.3

2022年”비상선언”。航空機バイオテロパニック。機内上映サービス絶対ダメなやつ。アパートの中庭でパーティ。コムタン半月分作って妻は旅行、刑事の夫は小分けにして冷蔵庫へ。SKYKOREA501便ホノル>>続きを読む

スーパーマン ディレクターズ・カット版(1978年製作の映画)

4.2

2000年ディレクターズカット。3部構成、第1部クリプトン星。コスチュームプレイ、聖書映画やローマ映画のマナー。ミニチュアと合成、大スペクタクル。第2部は大西部の田舎町。舞台は一転して地球、ロングショ>>続きを読む

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

4.1

2020年”The Godfather Coda: The Death of Michael Corleone”。Ⅲで違和感があったのは、まず画面の色。あとアクションの構図と間合い、特にヴィンセント周>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.4

2023年。監督の新作を劇場で観るなんて「ベルリン・天使の詩」以来。男のルーティンを愛でる映画、メルヴィル「サムライ」やジャームッシュ「パターソン」。刑事の日常のように、玄関にポケットの中のものを並べ>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.5

"2017年”The Florida Project”。オープニングはKool & the Gang""Celebration""、ブツッと切れる。紫の”マジックキャッスル”と緑の”フューチャー・ワー>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

2016年”Manchester by the Sea”。製作にマット・デイモン、製作総指揮にジョン・クラシンスキーが入ってる。BOSTONの便利屋リー、寡黙だがすぐキレるやばい奴。兄の船”CLAUD>>続きを読む

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

4.1

2013年”Philomena”。元カトリックの尼僧が、教会によって養子に出されて会えなくなった我が子を記者と探す旅。実話を元にしたいわゆる良い話を、製作・脚本・出演のスティーヴ・クーガンが絶妙な距離>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.1

2021年”Malignant”。ありのままの姿見せすぎちゃった「アナ雪」。1993年シミオン研究所。ゴシック・ホラーの建物。赤と緑。パンダの靴下。ガブリエル。現在、妊婦のマディソン。夫デレクはTVで>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

4.1

2020年”Antebellum”。=南北戦争前期。”過去は死なない”というフォークナーの一節で始まる。プランテーション主人の屋敷、母と娘、南軍の行進、農場、はためく南軍旗、黒人奴隷、脱走と処罰までワ>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

4.0

2019年”Us"。「スリラー」のMVに裏設定をつけてホラー劇映画に構築した感じ。エレミア書11.11(わたしは災いを彼らの上に下す。彼はそれを免かれることはできない)、リンゴ飴→イチゴ、うさぎ、ハサ>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.1

2023年”Napoleon”。地方出身、戦上手の軍人が天下人になり家族で政権を握る、正妻との間には世継ぎが出来ず、名家の年下の姫に男子を産ませる。ナポレオンと秀吉の類似点。マリー・アントワネットの「>>続きを読む

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