モリキorモリマサ

ファンタスティック・フォーのモリキorモリマサのレビュー・感想・評価

1.5
 うーん。なんだか色々残念すぎる映画でした。ジョシュトランク監督の前作「クロニクル」はかなり良かった映画だったので、期待はしてたのですが…本篇内でやりたいことはなんとなく分かるんですけどね…

 ヒーロー映画として爽快感はないですし、かといって宣伝などで言われてたメンバーたちの葛藤というのは雑に描かれていました印象でした…アクションシーンは予告編で観られる程度でしかないですし、そのアクションシーンも全然かっこいいと感じることはできなかったですし。ヒューマントーチ版キャプテンアメリカが出ていたシリーズの方が観ていて楽しかったです。前シリーズの1作目のラストでリードがゴムの体を駆使して多様な攻撃をしていてそれだけでも面白かったのに、今回腕伸ばして飛んだり殴ったりっていうだけなんですよ…全然楽しくない…ジョニーが飛んでるシーンも疾走感全く無い。他にもありますが、とりあえずこの辺で。

 ストーリー展開は分からない点が多かったです。一番の不満点は敵の行動です。結局なぜ地球を滅ぼしたかったのかよく分からないですし、最初の方で他人嫌いみたいな感じが描かれてましたが、全然納得できないですし、理由としても弱すぎます。
 主人公たち4人たちの葛藤も微妙でした。一番はリードとベンの関係です。中盤2人の関係はギクシャクしたものになるのですが、最終的にすんなり元に戻ってますしたし。最終対決の時に、ベンは普通にリードに助けを求めてるんですよ。さっきまであんな壊滅的関係だったのに。

 個人的に1番イラッとしたのはあんな散々な本編見せられた後にドヤ顔のごとくタイトルロゴを出された瞬間です。

 ハリウッド最新のマーベル映画でここまでガッカリさせられるとは思いませんでした。残念です。唯一良かった点はベンの変化後の姿ですかね。うん。ザ・シング最高。